Draw the noise world (2018 autumn version)
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「一人で 溶けるように聴いてほしい」 音で描かれた10つのアンビエントな世界感を旅しよう。 詳細はこちら (トラックごとのイメージ文章が書いてあります) 今まで収録されていた楽曲8曲+2018年のAPOLLO 09に合わせて「浮遊境界面」「幻想の丘」の書き下ろし2曲を追加した全10曲。収録時間約112分。 (2018年11月、楽曲追加により価格改定) ~~English~~ Let's travel on the eight ambient world senses drawn with sound. (Image text for each truck is written) Sound Drawing Download Album "Draw the noise world" Approximately 112 minutes of 10 songs including 2 songs written "Floating interface" "Hill of illusion" according to HARU's 8 songs + APOLLO 09. (Price revised in December 2018 by adding songs)
1 | 囁きの樹海 |
2 | 砂塵の旅 |
3 | 湖底の彩色 |
4 | 太古の標 |
5 | 概念の海 |
6 | 時空の瞬目 |
7 | 光速都市 |
8 | 月の歯車 |
9 | 浮遊境界面 |
10 | 幻想の丘 |
囁きの樹海
神秘的な鳥の鳴き声。鬱蒼とした森。そのへんに破棄された機械から漏れ聞こえる、語り、祈り、叫び、笑い、怒り。そんなもので溢れている。時折頭上を通過する巨大な舟。どこへ行くのか。僕はただ見送る。
砂塵の旅
どこまでも変わらない景色。ここはどこか。いつからここにいるのか。そんな僕の思考の上を、見た事もない煌びやかな生き物たちが、入れ替わり立ち替わり騒々しく無秩序に舞う。僕は何をみているのか。
湖底の彩色
光の届かないところで色を塗る。果たしてこれが何色なのかも知らないが、僕は誰も知らない何かを描く。発信する。何かを呼び覚ます。そうさ、光らない色だってあっていい。
太古の標
自動書記のマシーンが忙しそうにレールの上を滑りながら、今も紡がれていく歴史を記録していく。僕が求めている情報を言うと、それを目の前に映し出す。これが何を意味しているのか。僕には到底わからないと思えた。
概念の海
ノイズに塗れながら、概念が違うということは、僕たちにとって何があっても「何もない」のと同じことだ。僕らはそこでは存在しないことになっているかもしれない。概念として認識されない、そんな「存在」が、僕らの周りに沢山いるのかもしれない。そして僕らもまた、概念でしかないのだ。
時空の瞬目
なぜかチャンネルが合った。目があった。声を聞いた。すれ違った。心は震えた。それは恐怖と高揚感の入り混じった。絶望でもあり、希望でもあった。近くもあり遠くもあり、手を伸ばしても届かないが、一体化しているような、そんなようなものだ。そしてゆっくり全て消え、黒に白が射した。
光速都市
光が情報を伝えるのならば、僕らは常に宇宙全体に散らばり、拡散し、どこにでも存在しているとも言えなくもない。動物も草木も都市も、濃淡はあれど常に宇宙空間にあるのだ。物理的に触れなくても遭遇している。時間なんてものは、わずか一次元にしか過ぎないのだから。
月の歯車
月の歌を口ずさむと、地球と月の歯車が動き始め、月はゆっくりとゆっくりと裏返りはじめる。ありえない光景に現実が溶けるように揺らぐ。隠れていたのか隠されていたのか… 少なくとも僕の鼓動は高鳴るのだった。
浮遊境界面
浮かんでいる、そう思った瞬間に僕は落ちていた。突き抜けて突き抜けるほど、怒りも悲しみも私という存在も全て溶け込んでいくようだ。深く深くさらに深く。僕は恐る恐る手を伸ばす。
幻想の丘
早送りのように雲が過ぎ去って、風が巻き上げていく。それは何だろうか。儚く、虚ろい、僕を誘い、どこかへ消えた。立ち尽くす僕はその残り香の一枚を手に取り、その中に目を凝らす。